結構グロくて結構メタギアな傑作 SF 「虐殺器官」

頭が割れて赤い花が咲いてるって感じの勘弁してくださいって描写から始まったのは、ちょっとつらかったけど、間違いなく面白い。
主人公・クラヴィス大尉の成長の、進化の過程を、人類の進化についての話を絡めて辿るストーリー、っていうと大いに語弊がありそうだけど、取り合えずそう言っておく。
アカデミック*1なネタも豊富なので、そういうのが好きな人も楽しめるかもしれない。そういう観点から見ると、バックグラウンドが広い人のほうが楽しめるかも知れないなぁ。

間違いなく id:sigama09 のストライクゾーンに入ってるな、この本。と思った。
設定とかはまぁメタギアシリーズに慣れ親しんでる人なら全く違和感がないっていうか、あの四足歩行ロボットを見たことがある人なら問題ないかと*2
っつか作中に出てくる白髪の老兵ってどう考えてもあの人でしょ、装備的に。
まぁこの著者はメタギアのノベライズもこの間出してたみたいだし、メタルギアソリッドのファンなんだろうなぁ。

*1:ここでは非実際的という意味で。

*2:このリンクを踏んでビデオを観た貴方にもお薦め!