プログラミング関連のブックガイド

プログラミングと書いてあるけど、コンピュータに関する本は全部このページで紹介。
教科書とか、技術書とか、エッセイとか、んーとか、あーとか。

Charles Petzold 「CODE コードから見たコンピュータのからくり」

コンピュータが好きなら必読の「手作りコンピュータ」本!
紙上実験な本です。
関連エントリ
コンピュータを 0 から作る ――「 CODE コードから見たコンピュータのからくり」 - 嘘日記(慣性)

高橋征義, 後藤裕蔵「たのしい Ruby

僕はこの本に出会ったせいで Ruby 脳になった。元々 Perl で遊んだりはしていたけれど。
言語設計に興味を持つようになったのも Ruby が原因。
そういうわけで、この本は僕にとって全ての元凶w
プログラミング初心者にはお薦めしない。もっと簡単な本からのほうが苦しまないと思う。
例えば O'Reilly から出てる「初めてのプログラミング」とか。
「初めてのプログラミング」の元になった「プログラミング入門 - Ruby を使って -」は Web で公開されているので、それを眺めるのも良いよ。

Hal Fulton 「 Ruby Way 第 2 版」

Ruby Way 第2版 (Professional Ruby Series)
Hal Fulton
翔泳社
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たのしい Ruby の次に。
プログラミング Ruby 第 2 版みたいに分冊になっていないのがこの本の良いところ。
個人的にはこっちが好きだけど、どっちか好きなほうを紙のリファレンス代わりに持っておくと良いんじゃないかな。

前橋和哉「C 言語ポインタ完全制覇」

初中級者にお薦め。
C のポインタに関する不安や疑問があったら開いてみると良い。
大抵の事は解消するはず。
ちなみに僕は物覚えが非常に悪いので、 C のポインタに関係する文法知識をすぐに忘れてしまう。
そんなときにはこの本を開いています。

Brian Kernighan, Rob Pike 「プログラミング作法」

プログラミング作法
プログラミング作法
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ブライアン カーニハン ロブ パイク
アスキー
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文法やライブラリは色々な本をつまみ食いして学んだ。
C の勉強を始めた頃は「独習 C 」を読んだし、ポインタが解らなければ「ポインタ完全制覇」を読んだ。
でもそれだけじゃ書けなかった。
そんなときにこの本に出会った。
確かに、この本を読めばすぐに自力で書けるようになる、というわけではないし、各章毎のテーマについても、それほど詳しいことが書いてあるわけでもない。
でも、それでも僕は今でもこの本に師事している。
特にコーディングスタイルに関して悩んでいるときには、この本の第 1 章を開くか、 Appendix のルール集を読み直している。
コーディングスタイルに興味がある人と、視野を広げたい入門者にお薦め。
余談だけど、僕は C のバイブル「 K&R 」になぞらえて、この本のことを「 K&P 」と呼んでます。何回かこの呼称を使ってみたけど、通じたことがないので、こういう風に呼んでる人はあまりいないのかも。

青木峰郎「ふつうの Linux プログラミング」

ふつうの ( Linux プログラミング入門書とは一線を画する ) Linux プログラミングの入門書。
いや全体的には LinuxAPIシステムコールの使い方やその解説なんだけど、「ファイルシステム」「プロセス」「ストリーム」の要素を通して Linux というものを理解しましょう、というのが本書の趣旨。
巻末のブックガイドが僕好み。

蒲地輝尚「はじめて読む 8086 」

Write Great Code vol.1 を読み始めたときに、自分のあまりの基礎知識の無さに絶望して読み始めた本。
おかげで 0 と 1 の羅列の世界に光が射した。
内容はタイトルの通り 8086 を含む 16bit CPU とそのプログラミングの解説。
intel CPU に興味を持ったならば、まずはこの本からどうぞ。
関連エントリ
はじめて読む 8086 通読完了 - 嘘日記(慣性)